離婚を考えてしまう自分を責める必要はありません。その考えがいつ出てくるか(特定の場面か、常時か)を見ると、何に耐えているのかが分かります。一人で決めなくてよい部分もあります。
頭に浮かんだ日から、その言葉が消えなくなることがあります。考えてしまった自分を、薄情だと思っている人もいます。
考えることと、そうすることは別です。そして、考えたことがある人は、たぶんあなたが思っているよりずっと多いです。
その考えは、いつ出てくるか
同じ「離婚」でも、出てくる場面によって中身が違います。
喧嘩の直後に出てくるこのときの言葉は、多くの場合「今の状態から離れたい」という意味です。関係そのものより、いまの息苦しさを終わらせたい。
静かなときに、ふと出てくる何もない日曜の午後などに浮かぶほうが、実は重いことがあります。感情が動いていない状態で出てくるものは、その人の生活の形について言っていることが多い。
相手の特定の言動のあとに出てくる毎回同じ場面で浮かぶなら、問題はその一点かもしれません。全部が嫌なのではなく、そこだけが積み上がっている。
どれに当てはまるかで、次に考えることが変わります。
「我慢が足りない」ではない
長く続いた関係ほど、限界が見えにくくなります。少しずつ増えたものには慣れてしまうからです。
だから、いま苦しいかどうかを「以前と比べて」測ると、うまく測れません。比べるなら、他人ではなく、これから先の時間です。
いまの状態があと10年続いたとして、どう感じるか。その問いに体がどう反応するかを見てみてください。
一人で決めなくていい部分がある
離婚には、気持ちの話と、手続きやお金の話が両方あります。この2つは絡まって見えますが、扱う場所が違います。
手続き・財産・親権・住まいのことは、専門の窓口で聞けます。自治体の相談窓口や法テラス、弁護士の初回相談など、決める前に情報だけ取ることもできます。
聞いたからといって、進めることになるわけではありません。知らないまま考え続けるほうが、しんどいことがあります。
この記事では、そこの判断はしません。数字も出しません。気持ちの部分だけを扱います。
子どもがいる場合に、考えが止まること
子どもがいると、「自分の我慢で済むなら」と考えが止まりやすくなります。
その気持ちは自然なものです。ただ、いくつか分けておけることがあります。
「子どものために」の中身
形を保つことなのか、生活の水準なのか、環境を変えないことなのか。
どれを守りたいかで、選べる形が変わります。全部を一度に守ろうとすると、
どれも選べなくなります。
いま子どもが見ているもの
言い争いが無くても、家の中の緊張は伝わります。
「気づいていないはず」と思っていたことを、後から覚えていたという話は珍しくありません。
どちらが良いという話ではなく、いまも何かは伝わっているという前提で考えるほうが、
判断がぶれにくくなります。
決めるのは今日でなくていい
子どもの学年や進学など、区切りで考える人もいます。
期限を置くこと自体は、逃げではありません。
お金のことが不安で動けないとき
続けるか終わらせるかの判断が、実際にはお金で止まっていることがあります。 住む場所、収入、これまでの分担。
ここは気持ちの整理では動きません。数字が要ります。
そして財産・養育費・手続きに関する判断は、ここではできません。 法律事務所のほか、自治体の無料法律相談、法テラス(日本司法支援センター)など、 費用を抑えて相談できる窓口があります。 一度聞いてみるだけでも、「分からないから動けない」の部分は減ります。
相談したからといって、進めなければいけないわけではありません。
身の危険があるとき
暴力、暴言、お金を渡さない、外に出さない。 こうしたことがある場合は、迷いの話ではありません。
配偶者暴力相談支援センターが各都道府県にあります。 全国共通の番号は #8008(DV相談ナビ)、 DV相談+(プラス)0120-279-889 は24時間つながります。 身の危険が迫っているときは110番です。
誰にも言えないとき
家族にも友人にも言えない、という人が多いです。言った時点で本当になってしまう気がするから。
言えないなら、まだ言わなくていいです。ただ、頭の中だけで回している状態は、思っている以上に体力を使います。
紙に書く、匿名の場所で話す、名前を出さずに相談する。外に一度出すだけで、形が見えることがあります。
今日できること
決めなくていいので、ひとつだけ書いてみてください。
「いまの生活で、これがあれば続けられる」と思うもの。出てこなければ、それも情報です。すぐ3つ出てくるなら、それも情報です。
答えは今日出さなくていいです。考えている状態のまま、しばらくいても大丈夫です。
※暴力や、身の危険を感じる状況にある場合は、この記事の範囲ではありません。お住まいの地域の配偶者暴力相談支援センターや、警察の相談窓口へご連絡ください。
よくある質問
離婚を考えるのは我慢が足りないからですか?
違います。考えが浮かぶこと自体は、いま起きていることに無理があるという合図であることが多いです。
誰にも言えません。
身近な人に言うと、話が広がったり立場を決められたりします。第三者の相談窓口や専門家など、利害のない相手に話す方法があります。
すぐに決めるべきですか?
急ぐ必要はありません。ただ、財産や住まいなど自分だけで判断できない部分は、専門家に確認できます。この記事ではその判断はしません。
子どものために離婚を我慢すべきですか?
どちらが正しいと決められる問いではありません。ただ「子どものために」の中身を分けておくと選びやすくなります。形を保つことなのか、生活の水準なのか、環境を変えないことなのか。全部を一度に守ろうとすると、どれも選べなくなります。
お金が不安で決められません。
そこは気持ちの整理では動かず、数字が要ります。財産や養育費、手続きの判断はここではできません。自治体の無料法律相談や法テラスなど、費用を抑えて相談できる窓口があります。相談しても、進めなければいけないわけではありません。
暴力や暴言があります。
迷いの話ではありません。配偶者暴力相談支援センターが各都道府県にあります。DV相談ナビ #8008、DV相談+ 0120-279-889(24時間)。身の危険が迫っているときは110番です。
カードは事実の予言ではありません。いま何を考えるかの手がかりとして使ってください。病気・お金・合否については扱いません。
ひとりで抱えきれないときは、話してみる
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