満月や新月の夜に眠れないと感じるとき
満月の夜に眠りにくいと感じる人はいます。月と睡眠の関係を扱った研究はありますが、結果は一致しておらず、「月のせいで眠れない」と言い切れる状態ではありません。ただ、眠れない夜に理由が一つ見つかると気持ちが落ち着くことはあります。
今日は満月だ、と気づいてから、なんとなく眠れない。 そういう夜があります。
分かっていることと、分かっていないこと
月の満ち欠けと睡眠の関係は、いくつか研究があります。 満月の前後に寝つきが遅くなった、という報告もあれば、 差は見つからなかったという報告もあります。
つまり「月のせいで眠れない」と言い切れる状態ではありません。 そう書いてあるものを見かけたら、少し慎重に読んでください。
ここで確かなのは、あなたが眠れていないということだけです。 そちらは、理由がどうであれ本当のことです。
理由が一つあると、落ち着くことがある
眠れない夜がいちばんしんどいのは、原因が分からないときです。
「自分がおかしいのかもしれない」と思いはじめると、 眠れないこと自体より、その考えのほうが眠りを遠ざけます。
月のせいにするのは、その意味では悪い方法ではありません。 自分を責める矛先が、外に向くからです。
ただし今夜さえ越えればいいという使い方に留めてください。 「満月だから毎回こうなる」と決めてしまうと、次の満月の前から緊張が始まります。
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明るさのほうは、実際に効きます
月そのものより、寝る前に浴びる光のほうが、眠りに影響することは分かっています。
満月の夜は、外が明るく感じられます。 カーテンの隙間から入る光が気になるなら、そこは物理的に減らせます。
そして、多くの場合いちばん明るいのは月ではなく手元の画面です。 「眠れないからスマホを見る」が、眠れない時間を伸ばしていることはよくあります。
- カーテンの隙間を閉じる。それでも気になるならアイマスク
- 眠れないあいだ、画面を見る時間を半分にしてみる
- 時計を手の届かない場所に置く(残り時間を数えないため)
- 「今日は眠りにくい日」とだけ決めて、眠ろうとするのをやめる
扱えないこと
眠れない状態が2週間以上続いている、日中に強い眠気で困っている、 いびきや息の止まり方を指摘された。 こうした場合は、睡眠外来や心療内科で相談できます。
病気かどうかの判断も、薬やサプリの選び方も、ここではできません。
季節と、眠りにくさ
月より確かなものがあります。日の長さです。
日が短い時期は朝の光が遅れ、体のリズムが後ろにずれることがあります。 逆に夏は、明るい時間が長いぶん寝つきが遅くなる人もいます。
どちらも、朝に外の光を浴びる時間を作ると戻りやすくなります。 数分で構いません。カーテンを開けて、そこにいるだけでも違います。
ここで扱えるのは、この程度までです。 体調の周期や病気に関わる眠りにくさは、医療機関の領域になります。
眠れない夜を、悪いものにしない
眠れない夜は失敗ではありません。
そう思えないのは、次の日に響くと知っているからです。 だから「今日は眠れない日」と早めに決めてしまうほうが、実は軽くなります。
決めたら、眠ろうとするのをやめる。 明るくしすぎない場所で、静かに過ごす。 眠れないまま朝が来ても、人は死にません。 そう思えると、緊張が一段下がります。考えごとのほうが止まらないなら、置き場所の作り方を。
その考えごとは、何の話ですか
眠りの手順を整えても、頭の中で回っているものが残ることがあります。 それは眠り方の問題ではなく、中身のほうの問題です。
回っているのが特定の誰かのことなのか、済んだ後悔なのか、 まだ来ていない不安なのか。名前がつくと、大きさが変わります。
おわりに
月が本当に関係しているのかは、まだ分かりません。
それでも、眠れない夜に窓の外を見て、 「今日はそういう日か」と思えるなら、それはそれで役に立っています。
よくある質問
満月の日は本当に眠れなくなるのですか?
言い切れません。満月の前後に寝つきが遅くなったという報告もあれば、差は見つからなかったという報告もあり、結果が一致していません。「月のせいで眠れない」と断定しているものは、慎重に読んでください。
月のせいにするのは、逃げですか?
逃げではありません。原因が分からない夜は、自分を責める方向に向かいやすく、それ自体が眠りを遠ざけます。ただ「毎回こうなる」と決めると、次の満月の前から緊張が始まるので、今夜だけの説明に留めるほうが安全です。
明るさは睡眠に関係ありますか?
寝る前に浴びる光は睡眠に影響します。満月の夜に気になるなら、カーテンの隙間を閉じる・アイマスクを使うなど物理的に減らせます。多くの場合、いちばん明るいのは月ではなく手元の画面です。
眠れない日が続いています。
2週間以上続く、日中に強い眠気で困る、いびきや息の止まり方を指摘された、といった場合は睡眠外来や心療内科で相談できます。病気かどうかの判断や薬の選び方は、ここではできません。
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