眠ったのに疲れが取れていない朝が続くとき
眠ったのに疲れが取れないときは、睡眠の「長さ」ではなく「途切れているか」を先に見てください。令和5年の国民健康・栄養調査では、睡眠時間が6時間未満の人は女性で43.6%、40〜60歳代では4割を超えています。まず1週間、起きた時刻だけを記録すると、自分がどちらの型かが見えてきます。
時間としては寝ている。それなのに、起きた瞬間から重い。 昼過ぎに一度落ちて、夕方にまた来る。
このとき、たいてい最初に疑うのは長さです。 けれど長さより先に見るところがあります。
長さではなく、途切れているかを見る
7時間眠った人でも、その中で3回起きていれば、実際に休めた時間はもっと短くなります。 逆に6時間でも、通しで眠れていれば軽いことがあります。
だから「何時間寝たか」だけを数えても、答えが出ません。 どこで切れているかのほうが、手がかりになります。
令和5年の国民健康・栄養調査では、睡眠時間が6時間未満の人は女性で43.6%、男性で38.5%。 女性の40〜60歳代では4割を超えています。 足りていない人が多いのは事実ですが、そこで止めると打つ手が見つかりません。
切れ方には、3つの型がある
自分がどれかを知るだけで、やることが変わります。
- 入口… 布団に入ってから30分以上かかる
- 途中… 夜中に目が覚めて、そのあとが長い
- 出口… 予定より1〜2時間早く目が覚めて、もう眠れない
入口は、寝る前の2〜3時間の使い方が効きます。 途中は、時計を見ないことと、30分で一度出ることが効きます。 出口は、生活の工夫より先に、体や気分の状態を確かめたほうがいい型です。
「途中」の型がはっきりしている人は、 夜中に目が覚めたあとの過ごし方から先に読んでください。
1週間、起きた時刻だけ書く
細かい記録は続きません。書くのは1つで足ります。
- 朝、目が覚めた時刻
- 夜中に起きたなら、その回数だけ(時刻は要りません)
1週間ぶん並べると、自分の型が見えてきます。 「眠れていない」という感覚と、実際に切れている場所は、しばしばずれます。 ずれたまま対策を選ぶと、効かない方法に時間を使うことになります。
「切れている」と「短い」は、別の問題
どちらも「眠れていない」と言われますが、打つ手が違います。
短いだけなら、寝る時刻を前に動かせば増えます。動かない理由は、 たいてい夜にしかできない用事のほうにあります。
切れているほうは、時間を増やしても解決しません。 4回起きる7時間より、通しの6時間のほうが軽いことがあります。
記録を取ると、この2つのどちらなのかが先に分かります。 自分では短いと思っていた人が、実は切れていただけ、ということも起きます。
起きる時刻のほうを、先に決める
寝る時刻は、眠くならなければ守れません。守れない約束は、守れなかった記録になります。
決められるのは、起きる時刻のほうです。
- 休日も、平日との差を2時間以内にする
- 起きたらカーテンを開ける。外に出なくても構いません
- 眠かった日も、起きる時刻は動かさない(そのぶん夜が早く来ます)
出口をそろえると、入口があとから寄ってきます。 逆の順番より、こちらのほうが先に動きます。
ここでは扱えないこと
次のような場合は、生活の工夫では届きません。
- 大きないびき、呼吸が止まっていると言われたことがある
- 寝ている間に脚がむずむずする
- 朝早く目が覚める日が続き、気分の落ち込みもある
- ほてりや動悸、汗をともなう
- 睡眠薬を飲んでいる、または減らしたい
どれも医療の領域です。 とくに「出口」の型と気分の落ち込みが重なるときは、早めに医療機関で相談してください。
月の満ち欠けと結びつけて考えている場合は、 そこで扱えることと扱えないことをまとめてあります。
今週、できること
1つだけで足ります。
- 起きた時刻を、1週間書く
- 休日の起床を、平日との差2時間以内にする
- 夜に決めごとをしない、と決めておく
疲れが取れない朝は、自分の弱さの証拠に見えます。 そう見えるときほど、記録のほうが役に立ちます。 感覚ではなく、並んだ時刻が教えてくれます。
よくある質問
何時間眠れば、疲れは取れますか?
必要な時間には個人差があり、一律の正解はありません。目安より、日中に強い眠気が出ていないかのほうが手がかりになります。令和5年の国民健康・栄養調査では、6時間未満の人は女性43.6%、男性38.5%でした。
休日に長く寝れば、平日の分を取り戻せますか?
ある程度は戻りますが、起きる時刻が大きくずれると、体のリズムが後ろにずれて日曜の夜に眠れなくなることがあります。戻すなら、寝る時刻ではなく起きる時刻を2時間以内のずれにとどめる方法が知られています。
記録を取ると、何が分かるのですか?
「眠れていない」という感覚と、実際に途切れている場所は、しばしばずれます。起きた時刻だけを1週間書くと、寝つきが遅いのか、夜中に切れているのか、朝早く目が覚めているのかが分かれて見えます。
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