好きなのに、一緒にいると疲れるとき
好きなのに一緒にいると疲れるとき、好きかどうかを疑う必要はありません。疲れているのは、相手といるあいだに何かへ力を使っているからです。気を遣っているのか、期待に応えようとしているのか、向きを分けると対処が変わります。
好きなのに、会ったあとぐったりしている。楽しかったはずなのに、帰り道で気が重い。
そのちぐはぐさに、いちばん戸惑っているのは自分だと思います。
好きかどうかを疑わなくていい
こういうとき、多くの人がまず「本当は好きじゃないのかも」と考えます。でも、疲れることと好きであることは、両立します。
疲れるのは、気持ちが弱いからではなく、たいてい力の使い方の問題です。一緒にいるあいだ、何かに気を張り続けている。それが積もる。
何に力を使っているか
思い当たるものはありますか。
嫌われないように気を配っている言葉を選ぶ、機嫌を見る、話題を選ぶ。一つひとつは小さくても、常時やっていると相当な負荷です。
自分を大きめに見せている仕事、趣味、余裕。少し盛った自分を保ち続けるのは疲れます。盛った分だけ、下ろせない。
相手の感情を引き受けている相手が不機嫌だと自分のせいだと感じる。相手が落ち込むと、自分が持ち上げなければと思う。
沈黙が怖い黙っている時間を埋めようとして、ずっと喋っている。
どれも、相手が悪いわけではないことが多いです。こちらの中で自動的に起きています。
相手といるときの自分を見る
「相手が好きかどうか」より、「相手といるときの自分が好きかどうか」のほうが、答えが出やすいです。
その人といるとき、自分は少し無口になりますか。よく笑いますか。食べる量は普段どおりですか。
体のほうが先に答えを出していることがあります。
疲れの向きを分ける
疲れには2種類あります。
ひとつは、関係が育つ途中の疲れ。まだ距離を測っている段階で、慣れれば減っていくもの。
もうひとつは、続けるほど増える疲れ。一緒にいる時間が増えるほど、気を張る量も増えていく。
どちらかは、半年前と比べると分かります。前より楽になっているなら前者。前より重いなら、後者かもしれません。
相手が悪いわけではない場合
疲れる原因を相手に探すと、たいてい見つかりません。 ひどいことをされているわけでも、雑に扱われているわけでもない。
それでも疲れるのは、合わせている量のほうに理由があることが多いです。
- 話題を相手に合わせている
- 会う頻度を相手に合わせている
- 機嫌の変化を先に読んでいる
- 沈黙が怖くて、こちらから話し続けている
どれも相手が要求したものではありません。 だから相手に言っても「そんなこと頼んでない」と返ってくる。 頼まれていないのに、やっているのがしんどさの正体です。
やめてみる、という試し方
一つだけ、意識的にやめてみてください。
沈黙が来たときに、こちらから話さない。それだけです。 相手が話し始めるか、沈黙のまま終わるか、どちらかになります。 沈黙のまま終わっても、関係は壊れません。
壊れると思っていたものが壊れないと分かると、 使っていた力の一部が戻ります。
年齢が上がってから増えること
40代以降は、相手にも生活があります。 仕事の責任、家族、体調。会える時間そのものが減っている。
そこに若い頃と同じ密度を求めると、両方が疲れます。 密度ではなく、続くかどうかで測るほうが合う時期です。相手の気持ちが読めないことが疲れの中心なら、こちらの記事も。
次に会ったあと、帰ってから一行だけ書いてみてください。「今日、何に気を使ったか」。
続けると、疲れの出どころが見えてきます。出どころが分かれば、やめられるものが1つくらいは見つかります。
好きな気持ちを疑わなくていいです。疲れているのは、事実というだけのことです。
よくある質問
好きなのに疲れるのは、本当は好きじゃないからですか?
そうとは限りません。緊張・気遣い・期待に応えようとする力の使い方でも疲れます。気持ちの有無とは別の話です。
相手に伝えたほうがいいですか?
「疲れる」と伝えると相手は責められたと受け取りやすいです。会う時間を短くするなど、形の提案にすると伝わりやすくなります。
距離を置くべきですか?
決める前に、何に力を使っているかを見てください。会う頻度の問題なのか、話す内容の問題なのかで、必要な距離が変わります。
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