相手の気持ちが分からないのが、一番つらい
相手の気持ちが分からない状態が一番つらいのは、分からなさ自体が負荷になるからです。推測は当たりにくく、確かめても関係が変わることがあります。相手の気持ちより先に、自分がどうしたいかを見るほうが、次の一歩が決まります。
嫌われているなら、まだ諦めがつく。好かれているなら、安心できる。一番しんどいのは、どちらか分からないまま時間が過ぎることです。
分からなさは、それ自体が負荷になる
人は、結果よりも「決まっていないこと」に消耗します。決まってしまえば、悪い結果でもそこから動けるからです。
宙ぶらりんのあいだは、何も起きていないのに疲れます。何もしていないのに疲れる自分を、怠けていると感じてしまう人もいますが、実際には毎日けっこうな量の力を使っています。
推測が当たりにくい理由
相手の言動を並べて、意味を読もうとする。既読の速さ、返事の長さ、絵文字の数、会ったときの距離。
材料としては悪くありません。ただ、同じ材料から反対の結論が作れてしまう。
返事が短い → 興味がない返事が短い → 気を使わない関係になった
どちらも成立します。だから、いくら並べても答えが出ない。出ないものを出そうとしているので、時間だけが減っていきます。
分かることと、分からないこと
いま手元にあるのは、相手がしたことだけです。その内側の気持ちは、本人にしか分かりません。そして本人にも、はっきりしていないことがあります。
「好きか嫌いか」で整理されている人のほうが、たぶん少数です。多くの場合、決めていない状態のまま日常が続いています。
だから「分からない」は、あなたの読み取りが下手なせいではなく、まだ形になっていないものを読もうとしているせいかもしれません。
確かめるという選択について
聞いてしまうのが早い場合があります。ただ、聞くと関係が変わることもあるので、そこは分けて考えたい。
聞くかどうかを決めるとき、目安になるのは「分からないまま、あと何か月いられるか」です。
半年いられるなら、急がなくていい。来週が限界だと感じるなら、聞くほうが自分のためです。
答えが怖いから聞かない、という状態が長く続くと、関係より先に自分のほうが削れていきます。
自分の気持ちのほうを見る
相手の気持ちが分からないとき、自分の気持ちも一緒に見えなくなっていることがあります。相手にどう思われているかを考える時間が長すぎて、自分がどうしたいのかを考える時間が残っていない。
「相手が自分をどう思っているか」ではなく、「自分はこの人とどうなりたいのか」。
後者のほうが、答えを持っているのは自分なので、まだ手が届きます。
行動から読めることと、読めないこと
行動には情報がありますが、気持ちの向きまでは分かりません。
- 読めること … 優先順位(時間を使っているか)、負担の大きさ(続いているか)
- 読めないこと … 好きかどうか、この先どうしたいか、他に誰かいるか
時間を使っているかは、比較的はっきり出ます。 忙しくても会う人は会うし、連絡する人はする。
ただしそれは優先順位が分かるだけで、 気持ちの名前までは分かりません。混同すると苦しくなります。
聞くと決めたときの、聞き方
「どう思ってる?」は、いちばん答えにくい聞き方です。 相手は何を答えれば正解か分からず、無難な返事になります。
答えが返ってくるのは、これからの形を聞いたときです。
- 「これからも、こういう感じで会う?」
- 「来月も同じくらい会える?」
気持ちではなく予定を聞くと、具体的に返ってきます。「嫌われたかもしれない」という感じが先に来ているなら、別の記事のほうが近いかもしれません。 そして返ってきた内容から、気持ちのほうが見えます。
分からないまま続けると決めたとき
確かめないという選択もあります。
そのときは、いつまで続けるかだけ決めておくと、消耗が止まります。 期限が来たら見直す。それだけで、宙ぶらりんではなくなります。
相手の言動を並べるのを、今夜はやめてみてください。代わりに、自分がしたいことを一行だけ書く。
うまく書けなくても構いません。書けないと分かることも、ひとつの情報です。
急がなくて大丈夫です。分からないままの夜は、いつか終わります。
よくある質問
相手の気持ちを当てる方法はありますか?
ありません。行動や言葉から推測はできますが、当たりにくいです。同じ行動でも理由は複数あり、本人にも説明できないことがあります。
直接聞いてもいいですか?
聞くこと自体は問題ありません。ただ、聞けば関係の段階が一つ進むので、答えがどちらでも受け止められる状態かを先に確かめておくと、後が楽です。
分からないまま待つのがつらいです。
分からなさは、それ自体が負荷になります。相手の気持ちを確定させようとするより、自分が何を望んでいるかを言葉にするほうが、待つ時間の重さが変わります。
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